禁断兄妹
第62章 夢のチカラ・夢のカケラ
ヘアメイクを済ませ
雑誌の取材を受け
19:00
オープンしたクラブに客が流れ込み
イベントがスタートした。
若者に人気の
いくつかのファッションブランド
各ブランドの世界観を
アーティストのライブとモデルのショーで表現するというのが
今回のイベント
ショーの合間は
DJがプレイする。
平日ながらも満員のフロア
ファッション業界の関係者も多い。
スペシャルゲストとして呼ばれているからには
その名に恥じない仕事をしたい
気持ちの整理がつかないなんて
言っていられない
全てのブランドに登場する俺は
何度も衣装をチェンジし
爆音と
強烈なライトの中へ
繰り返し身を投じる。
フロアの熱気に
雑念は吹き飛び
高揚と恍惚が
俺を支配する。
いつしか俺は完全に
仕事に集中していた。
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