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禁断兄妹

第76章 エム・オー・イー



そっと指でつまんで
手のひらに乗せた。

ドクンドクンと心臓が脈打つ。

どうやって開けるのかわからない

小さな突起を押したり
回したり
ひねったり
単純には開かない

夢中で触っているうちに
カチリと小さな音がした。


「!」


ペンダントを静かに開くと
内側は
純白のベルベット生地になっていて

小さな銀色の指輪が一つ。


「指輪‥‥」


どうして指につけずにここへ
でも男物にしてはかなり小さい

手のひらを目の高さまで持ち上げてよく見ると
指輪は一つではなく

このペンダントの大きさとぴったり同じ大きさの指輪の中に
小さな指輪があることがわかった。


銀色に光る
大きな指輪と
小さな指輪


吸い込まれるように
もっと目を近づけた。

どちらの指輪の内側にも
何か英語が彫ってある。

この角度だとすごく見えづらい
けど


「エム‥‥オー‥‥イー‥‥」


ぽたっ


私の肩に
水滴が落ちた。


「何してるの‥‥?」

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