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禁断兄妹

第7章 二回目の絶頂


「狂うのは俺だけで充分だ‥‥萌は、俺に引きずり込まれただけだ‥‥目を、覚ませ‥‥」


お兄ちゃんは痛みを堪えるように
掠れた声を絞り出すと
私から顔を背けたまま身体を起こして
よろめきながらソファから降りた。

呆然としている私の目の前で
床の上の自分のTシャツを拾い上げると
ふらふらとドアに向かって歩き始める。

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