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禁断兄妹

第9章 運命の出会い



無口で不器用な人

昔から仕事が忙しくて
俺との接点がほとんどなかった。

母さんの死後
二人暮らしになった俺達

父さんは俺にどう接していいかわからないようで
常に微妙な距離感の中
小学生の俺に
大人に言うような物の言い方をした。


「別にいいよ‥‥いつ?」


俺は家政婦さんが作ったカレーを口に運びながら
食欲が失せたのか
スプーンを置いて黙っている父さんを見た。


「今度の日曜日‥‥あけとけ」


そう言って父さんは席を立った。

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