禁断兄妹
第9章 運命の出会い
「いつから付き合ってるの?どこで知り合ったのさ」
父さんはちょっと俺の方を見た。
少し驚いているような顔
俺から話しかける事自体珍しかったし
そんなことを知りたがるような俺じゃないから。
確かに
本当は興味がない
どんな女でも
どうでもいい
ただなんとなく
久しぶりに父さんと話がしたい気分だった。
「一年くらい前かな。友達の友達だ」
「ふーん。合コンか」
「ばか、違うよ」
父さんは笑った。
「美人?」
「お前の彼女には負けるよ」
「はは、見たことあんのかよ」
車に乗って
お互い前を向いているせいか
不思議と話やすくて
久しぶりに話は弾んだ。
「いくつ?どんな人さ」
「今年三十‥‥バツイチだ」
「へえ」
「どんな人かは、色々話してみろ。その為に会うんだから」
別に興味ないから
たいして話すつもりはないけど
バツイチか