禁断兄妹
第84章 愛してない
のめりこむような
熱い口づけが落ちてきて
同時に修斗の両手が
私の胸に触れた。
「‥‥っ」
燃えるように熱い
修斗の大きな手
それぞれの乳房を包み
二つを寄せては離すように
ゆっくりと揉みしだかれる。
「ああ‥‥はあ‥‥っ」
すぐに熱くなっていく身体
速くなっていく息
あられもない声が漏れてしまいそうで
口元を手で覆った。
「この部屋は防音だ。窓から部屋の中は見えない。何も気にしなくていい‥‥」
なだめるように囁かれながら
頬に
額に
口づけの雨を受け
静かに
高められていく。
口づけも
愛撫も
修斗が私に施す全ては
あまりにも優しく
恥ずかしがらせるようなことも言わない
まるで初めての女にするようだと
思った。
「あ‥‥っ」
閉じていた私の両足を割るように
修斗の片足が入り
私をまたぐように覆いかぶさっていた修斗の身体が
開かれた両足の間へと動く。
修斗自身がかすめるように肌に触れて
さっき目にした凶暴なほど大きくて長いそれを
七年以上もしていない身体で受け止めることを思うと
身体と心が
じんと震えてしまう。
首筋を下りて行った修斗の口づけは
胸へたどり着いて
痛いほど固く立ち上がった頂きが
柔らかに
唇で食まれた。
「あうっ!」
身体中に走った
甘い痺れ
顔の角度を変えながら何度も食まれ
熱い舌を這わされた頂きが
口に含まれ
吸い上げられる。
「あっ‥‥はあっ‥‥」
舌を絡めては転がされ
もう一方は指先で摘ままれて
先端を掘るように
甘苦しく刺激されて
「あんっ、修斗、ああ、はあ‥‥っ」
両方の頂きへ
同じ愛撫が丹念に施されて
私の花びらからは
シーツに滴り落ちるほど
歓びの蜜が溢れる。
そして胸を離れた修斗の唇は
肌を伝い
そのびっしょりと濡れた花びらへ向かっているのが
わかって
「ま、待って、修斗」
思わず身体を起こした。
「それはしなくていい‥‥お願い」
肩で息をしながら首を振る私と
向かい合うように身体を起こした修斗
私をなだめるように
頬を撫で
口づける。
「大丈夫だから、させてくれ‥‥」