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禁断兄妹

第84章 愛してない



「しゅう、と‥‥っ」


修斗の指は
ゆっくりと出入りしながら
内壁をこすり上げる。

花びらは溢れる蜜ごと
大胆にしゃぶられて

剥きあげられたクリトリスは
唇で食まれ
舌先で揺らされ
繊細に責められる。


「やだ、だめ修斗、もう、イきそう‥‥っ」


私の言葉に
修斗が私の両足の間から
ゆらりと身体を起こした。


「見せてくれ‥‥」


低く
蕩けるような声と視線

修斗は私を見つめながら
中へ挿入れる指を
二本に増やした。


「ああんっ!」


揃えた二本の指で
浅い場所をかき出すように刺激されながら
親指をクリトリスに押し当てられて

私はたまらずに
両手を修斗の広い両肩に伸ばして
しがみつくように掴んだ。


「やだ、だめ、ああ、修斗、しゅう、と‥‥っ」


修斗の
色素の薄い三白眼

出会った十三歳の時から
何度も見ている瞳

今は瞬きもせず
絶頂に向かう私を
熱く見つめて


「やだ、はあ、恥ずかしい、見ないで、やだ」


一番感じる場所を探し出した指先が
そこにぴたりと押し当てられて
三本の指が
震えるように動き出す。


「あああっ!」


逃げ場のない
突き上がる快感
全身がわななき
涙さえ
零れる。


「やあっ、ああ、だめ、修斗‥‥っ!」


「乱れていい。感じてくれ」


包み込むような深い声音で
囁かれて

修斗は責める手を休めずに
もう片方の手で
顎を引く私の顔を上向けるように
髪をかき上げ
涙を拭う。


「はあ、イく、修斗、ああ、もう、イっちゃう‥‥っ」


「イってくれ、嬢」


三本の指が震わせるそこに
集中していく快感
限界まで高まったそれが
弾けて


「ああああ‥‥っ!」


私は全てを開放するように
修斗の目の前で
絶頂を
迎えた。

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