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禁断兄妹

第9章 運命の出会い


近づいていくと
淡いピンク色のタオルケットから
小さな頭と
これまた小さな手が出ているのが見えた。

うわ
思ったより小さいじゃん
これで二歳かよ

近づくほどに
仰向けに寝かされてるガキの顔が
はっきりと見えてきた。

そしてガキも
近づいてくる俺を
何故かじいっと見ている。

気がつくと
ベビーベッドの真横に立って
ガキを覗きこむようにして
思いっきりガン見している自分がいた。

ガキは大きな目を時折ぱちくりしながら
きゅっと唇を結んで
ただ静かに
俺を見上げている。

大きな窓から差し込む光が
ガキの髪の毛を
大きな目を
キラキラと輝かせる。

まるでこの世の光を
すべてここに集めたみたいに。

なんだこいつ

すげー

すげー‥‥

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