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禁断兄妹

第91章 禁兄 The Final~Love Never Dies~①


「綺麗だよ、萌‥‥」


軽く開いたままの柊の唇から漏れる
濡れた速い息遣い

その姿はまるで
飢えた美しい獣

広いリビングの中
この長方形の空間が透明なとばりで区切られているかのように
二人の熱で満ちている

暑い
熱い

私はパジャマのウエストに手をかけて
腰を浮かせ
横に崩した足から抜いた。

そして
食い入るような柊の視線を感じながら
震えそうになる手をパンティにかけて
目を閉じ
取り去った。


「萌‥‥っ」


小さく叫ぶような柊の声に
じん、と
身体の奥が甘く弾かれる感覚

横に崩して閉じたままの両足の間
その奧が潤んでいるのを
はっきりと感じる。

私の身体
ちゃんと反応してる

心も
身体も
柊を求めてる

それが
泣きたいくらいに嬉しい


「柊‥‥」


瞳を開き
生まれたままの
何も身に着けていない身体のまま
柊を見つめた。

強く見つめ返されて
それだけで
触れられてもいないのに
感じる


「綺麗だよ萌‥‥たまらない。もっと見たくなってしまう」


「うん。見て‥‥見て欲しいの、柊に」


「見せて、萌。俺だけに、全部見せてくれ」


狂おしい掠れ声
私は倒していた膝を立てながら
両足を開いていった。

心臓が激しく打ち鳴らされて
私の息も
速く荒くなっていく。

両足が肩幅よりも開かれた時
閉じ合わされていた花びらが開く水音がして
その音に思わず身体が震えた。


「ああ萌‥‥すごい‥‥」


柊は両手と両膝をつき
息を弾ませ
じわりと距離を詰める。

本当に
世にも美しい獣のよう

指一本触れられていないのに
舐めるように肌を伝い
あからさまに両足の間へ注がれる視線に責めこまれ

潤むそこへ
深く差し込まれるような感覚さえ覚えて


「んぅ‥‥ッ」


思わず声をあげた。

呼吸が乱れて
苦しい


「萌、可愛い‥‥感じてるの?」


「うん‥‥すごく感じる‥‥はあっ‥‥」


「感じてる萌が、もっと見たい」


「うん‥‥見て‥‥」


「後ろに両手をついてごらん‥‥そうだ‥‥」

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