禁断兄妹
第91章 禁兄 The Final~Love Never Dies~①
「‥‥っ!」
動きを止めた柊
けれど熱く脈打つそれは
息づくように私の手の中で動いた。
七年もの長い間私を待ち続け
一人で慰めていた柊
ごめんね
胸がいっぱいになって
引き寄せられるように
その先端へ唇を寄せようとした時
「も、萌っ」
柊が逃げるように腰を後ろへ引いて
両手で私の肩を押しとどめた。
顔を上げると
焦りの色を浮かべている柊が首を振って
「そういうことは、しなくていい」
「したいの‥‥させて」
「萌」
「大人になったらしてもいいって言ってたじゃない。それにスモールステップは気が遠くなるほど重ねたって‥‥」
「‥‥」
「お願い、させて。私も柊の全部に触りたいし、全部にキスしたい」
切なげに眉根を寄せ私を見つめていた柊
ため息をつくと
ふっと苦笑いを浮かべた。
「まったく‥‥萌があまりにも可愛すぎて、俺はどうにかなってしまいそうだよ」
柊は髪をかき上げ
艶めかしい視線を私に向けた。
「じゃあ、一緒にしようか‥‥」
「一緒に‥‥?」
「ああ。俺も、萌の全部を愛したいからね」
柊はそう囁くと後ろへ上半身を倒し
仰向けになった。
「俺にお尻を向けるようにして、四つん這いになって俺の身体をまたいで‥‥その状態で俺を愛撫できるかい」
聞いただけでどんな体勢になるのか想像がついて
一緒に、の意味がわかる。
そんなことをするのは初めて
でも
柊
あなたとなら
いざなわれるどんな初めても
経験したい
言われた通りに
柊の顔の上をまたぎ
四つん這いになった。
イったばかりの秘部の全てを
自ら柊に見せつけるような
想像以上に大胆な形
臆してしまいそうになるけれど
目の前にある柊自身に
心奪われる。
「決して無理はしなくていいから。萌の好きなようにしてみてごらん」
「うん」
優しい声に励まされ
私は肘をついて上半身を支えると
両手で柊自身をそっと握った。
太くて長いそれは
凛と固く
けれど繊細な柔らかさ
まるで柊の命そのものに触れているよう
甘美なときめきと
熱情のままに
私は雄々しい匂いを放つその先端に
口づけた。