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禁断兄妹

第12章 コイワズライ


二人並んで壁に背を預けて
黙ってタバコを燻らせていると

和虎が隣でクスクス笑いだした。


「‥‥なんだよ」


「又さっきみたいな顔してるから。うける」


「‥‥」


「本当に言ってないの?じゃあ、何か言われたとか」


「‥‥」


「言われたんだ」


「そういう詰め方やめろって」


俺は両手で顔を覆った。


「もう白状しちゃいなよ。まさか告白されたの?」


「‥‥いや」


「じゃあ、何」


「‥‥」


和虎に隠しても仕方ない

俺はタバコを消すと大きく息をついた。

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