テキストサイズ

禁断兄妹

第13章 ごめん萌


「なんだっけ、これ」


間を持たせる為に
俺は壁のポスターを指差した。


「アイズ。お兄ちゃん絶対忘れるね」


「萌のお気に入りって、真ん中の‥‥誰だっけ」


「北森君。それも絶対忘れるね」


「だって覚える気ないから」


「じゃあ聞かないでっ」


俺達は声を出して笑った。
笑ったせいか萌が小さく咳き込む。


「悪い、萌は病人だったな」


「ううん。久しぶりにお兄ちゃんとお喋りできて楽しい。熱も下がってきた気がする」


嬉しいことを言ってくれる。

本当に
可愛い

ストーリーメニュー

TOPTOPへ