禁断兄妹
第13章 ごめん萌
お兄ちゃん
頭の中で
萌がさっきの上目遣いをする。
お兄ちゃん
私の胸、見たいの‥‥?
「やめろって!」
沸き上がる淫らな妄想
俺は必死で蹴散らそうとするけれど
萌は俺の目を見ながら
パジャマのボタンを外しだす。
お兄ちゃんに
見て欲しいの‥‥
私
もう子供じゃないよ‥‥
「だからやめろって!」
俺は頭をかきむしった。
こんなこと
今まで想像さえしたことなかったのに
妄想の中の萌は
ベッドの上にぺたんと腰を下ろして
もう何も身につけていない。
胸と両足の間を手で押さえるように隠して
恥ずかしそうに俺を見上げている。
その細い両手首を
掴みたい
見せろよ
見て欲しいんだろ
万歳させて
恥ずかしそうに俯く萌の唇をすくい上げるように
口づけて
深く舌を絡ませて
押し倒して
膝を入れて───
はっ
何考えてんだ俺
大声で叫びだしたい衝動にかられ
俺は掛け布団を頭からひっかぶって
頭を抱えて丸くなった。