テキストサイズ

禁断兄妹

第14章 地獄への入り口


俺はテーブルの上にあった
落ちることを免れていたカップを手に取ると
力任せにフローリングに叩きつけた。

派手な音と共に
粉々になった破片が辺りに飛び散る。


「出てこい美弥子!!聞こえてるだろう!!」


「やめろ、柊!!こんな夜中に‥‥っ!!近所から警察を呼ばれるぞ!!」


「呼びたきゃ呼べ!!出てこないなら引きずり出すぞ美弥子!!」


「やめろ柊、萌が起きる‥‥っ!!」


萌が起きる


その言葉に
俺の身体が
無意識に反応した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ