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禁断兄妹

第14章 地獄への入り口


「柊兄ー」


ふいに
聞き覚えのある甘ったるい声がして
俺は顔を上げた。


「お待たせっ」


「‥‥」


俺はぼんやりと
目の前の和虎を見た。


「何よー、さっきの電話もおかしかったけど、飲み過ぎてるの?」


和虎は笑って
俺の頬をぺちぺちと叩く。


「あらやだ、血が出てる」


「‥‥」


そうか

和虎を呼び出したのか

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