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禁断兄妹

第14章 地獄への入り口


和虎の両手が俺を包み
大きな手が
俺の頭と背中をさする。

大丈夫
大丈夫

和虎が何度も繰り返す。

涙が
止まらない

泣いたことなんて
母さんが死んだ日から
一度もなかったのに

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