禁断兄妹
第16章 悪戯 ※※柊side※※
オーデションに合格することができた俺は
ともに合格した和虎と一度事務所へ戻り
その後飲みに出た。
俺達は和虎がバイトをしているゲイバーで
いつものようにバカ話をして
飲んで
騒いで
でも
俺は
何杯飲んでも酔えなかった。
何故あんなメールを送ってしまったのか
何故萌から返信がないのか
グラスを重ねるほど
後悔と苛立ちが次第に大きくなって
俺の気持ちを昂らせる。
熱くなった頭と身体は喉の渇きを誘い
俺は水を飲むように
バーボンのグラスを空け続けた。