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禁断兄妹

第3章 告白、そして指で‥‥



「は、離してってばっ‥‥!」


「離さない‥‥」


「?!」


「誰にも、渡したくない‥‥」


そう囁いて
お兄ちゃんは背中に回していた片手を
私の首の後ろに当てて

顔をそむける私を
強引に自分の方へ向かせる。


「やっ‥‥!」


「萌が悪いんだよ‥‥俺を狂わせて‥‥」


燃えるような
お兄ちゃんの瞳

目を合わせるのが怖くて
必死に逸らす。

その視界の中に
お兄ちゃんの顔が
ゆっくりと入ってきた。

え、何‥‥?

こわ、い‥‥っ

私はぎゅっと目を閉じた。

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