テキストサイズ

禁断兄妹

第21章 同じ世界


はあ
はあ

お兄ちゃん

身体が熱い

助けて
熱い


ねえ萌

萌は俺のこと
一人の男として好きか

好きだからあの時頷いたのか

違うだろ

途中まであんなに抵抗していたのに
俺に引きずられて
同情したんだ

目を覚ませ

俺達は兄妹だ

俺に引きずられるな
俺を拒み続けろ

一時の感情に
流されるな


「いっときなんかじゃ‥‥っ!!」


ベッドの上
跳ね上がるように起きた身体
伸びた右手


「‥‥はあ‥‥はあ‥‥っ」


夢‥‥

また


胸の谷間をつうっと一筋
汗が滑り落ちた。

ひどい寝汗
パジャマの袖で額を拭う。


「‥‥はあ‥‥」


身体の奥が
熱い

ストーリーメニュー

TOPTOPへ