テキストサイズ

禁断兄妹

第24章 美弥子の告白


「詳しいことは聞いてないが、入院して二、三週間経つらしい。早く電話してみろ」


オーナーはメモしろと言って
美弥子の携帯番号を読み上げた。

俺は手帳とペンを取り出しながらも
メモしなかった。

正確には
できなかった。

手が
どうしても動かなかった。

移籍の件を切り出すことも忘れて
俺は電話を終えた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ