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禁断兄妹

第24章 美弥子の告白


オーナーは自分の机の上の固定電話を掴むと
線を引っ張って
俺達が向かい合っているテーブルの上に乗せた。


「これならお前の番号が向こうに知られることもないだろ。お母さんの番号、わかってるか」


「いいえ‥‥」


「そんなこったろうと思ったよ」


オーナーは取り出した手帳をパラパラとめくると
番号が走り書きされた一枚を破り
俺に差し出した。


「ありがとうございます」


俺は腹を決めて
その番号へ電話をかけた。

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