禁断兄妹
第25章 逃げるの‥‥?
「可愛いんだけど、大人っぽいっていうか‥‥ね」
「‥‥」
「手足長いしさ、モデルになれるよ‥‥背、何センチ‥‥?155だって。中一にしては大きいね。もっと高く見えるな‥‥」
和虎はその子を前にして俺に電話しているようだった。
いつもの女言葉も封印している。
モデル志望の子が事務所に来たんだろうか
それにしても
なんでそんなことを俺に電話してくるんだ
「お前さあ‥‥何の話だよ。もう切るぞ」
「最終ヒント‥‥左目の横に、小さなほくろがある」
「‥‥!!」
俺は布団を蹴って
飛び起きた。