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禁断兄妹

第25章 逃げるの‥‥?


「まさか、お前」


「目、覚めた?」


和虎はクスッと笑った。


「‥‥そーだよ。萌ちゃんだよ。さっき事務所の前にいたところを、俺がナンパした」


「‥‥っ」


「柊兄と連絡取りたくて、事務所に来たって」


「‥‥」


「おーい、聞こえてる?」


「‥‥嘘、だろ‥‥?」


思わずそう言った俺に
和虎がふふっと笑う。


「声、聞く‥‥?」


どくん

心臓が痛いほど
大きく波打った。


「やめろ!いい、代わるな!」


俺は叫んだ。

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