禁断兄妹
第26章 君は愛されている
「萌ちゃんとさー、ずっと会ってみたかったんだよね。それなのに柊兄は話だけで写真も見せてくれないしっ」
「私も和虎さんに会ってみたかったです」
「ほんとーっ?アホでしょーもないから会う必要ナシとか言われてたんじゃないの?」
ドキ
「えっと、お兄ちゃんが友達のことを話すのは和虎さんだけで‥‥一緒に遊んだ話とか、よく聞きました」
「柊兄は友達いないからねー。相手してやるのは俺くらいなのさー」
「ふふ」
「さっきも言ったけどさ、俺もね、萌ちゃんのことよく聞いてたんだよ。俺の好きなエピソードオブ萌は、小学4年の時に家ん中で花火やって火事になりかけた話かなぁ」
「ええっ」
「それって本当の話なの?」
「‥‥はい‥‥」
「萌ちゃんて、時々そういう大胆かつ天然なことするよねっ。あとさ、超怒られて逆ギレして家出した話も面白かったなっ」
「‥‥」
そんなことまで知ってるんだ
恥ずかしい