テキストサイズ

禁断兄妹

第27章 俺にとどめを刺せ


封筒を追って地面に落ちた
お兄ちゃんの視線

一瞬の間の後
ふうっと水の中から浮き上がるように動いて
私の目を
静かに射抜く。


「あんなことをした俺を、誰もいない家に入れる気‥‥?」


お兄ちゃんが
口を開いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ