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禁断兄妹

第28章 俺にとどめを刺せ ※※柊side※※


見慣れた通り
事務所を通り過ぎて少し歩いた所にある店

車道を挟んだ道の先にその店の赤い壁が見えてきて
俺は知らず速くなっていた足取りを緩めた。

息が上がっていた。

大きな窓から店内の光が漏れて
すっかり日が暮れて暗くなった通りを明るく照らしている。

近づくにつれ
鼓動は落ち着くどころか更に速さを増していく。

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