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禁断兄妹

第28章 俺にとどめを刺せ ※※柊side※※


俺は自分の身体が
奥底から震えるのを感じた。

俺の十五メートルほど先
明るい店内の
窓のすぐそばに立つ萌は
その表情まではっきりとわかる。





会いたかった

鳩尾の奥
激しく締めつけられて息もできない。



何度夢に見ただろう

何度その名を呼んだだろう


会いたかった

死ぬほど

会いたかった

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