禁断兄妹
第30章 お仕置き
「ぁッ‥‥」
小さな鳴き声
俺の腕を掴む指に力がこもる。
あの夜以来の甘く刺激的な行為に
はやる気持ちを抑えながら
蜜の滴る花びら
全体をなぞるように指を這わせて
萌を快感へ誘う。
「しゅ、う‥‥ッ‥‥だ、め‥‥」
熱い息を吐きながら
苦しげに細められた瞳で見上げられて
俺はもう爆発寸前
焦らす余裕もなくなって
早くイかせたくてたまらなくなる。
俺は指を行き来させる幅を狭めて
クリトリスに集中させながら
左手の指先で花びらを静かに押し広げ
その蕾を露わに剥いた。
「‥‥ァッ‥‥やぁ‥‥っ」
濡れた指先で剥き出しのクリトリスを捉え
小さく円を描くように刺激すると
萌はびくびくと震えて敏感な反応を見せる。
「ぁ、あっ、あ‥‥ッ‥‥!」
俺の腕にじかに伝わる
萌の手のひらの熱と汗
抵抗して逃げる為じゃなく
しがみつくように掴んでいることが嬉しくて
俺の胸を甘苦しく満たす。
荒くなっていく萌の息遣い
小さな手は力がこもったかと思えば
ふっと抜けて
快感の波に翻弄されていることを如実に俺に伝える。
「あ‥‥もうッ‥‥ア‥‥ッ‥‥!」
切迫していく鳴き声
萌は身体全体を強く緊張させて
びくん、びくんと大きく震え始める。
「もう‥‥なに‥‥?」
頬に口づけながら囁いた俺に
「ぅン‥‥ッ‥‥もう、だ、め‥‥っ」
痛みを堪えるような切なげな瞳で
俺を見上げる。
そのいやらしい顔
たまらない
くらくら
する