禁断兄妹
第4章 犯されるって、言えば‥‥?
「うん、あの、あのね‥‥っ‥‥きゃッ!」
後ろから
抱きしめられた。
思わず出てしまった声にお母さんは
「どうしたの、萌」
受話器を当ててない方の肩にお兄ちゃんは顎を乗せるようにして
私をぎゅっと抱きしめる。
背の高いお兄ちゃんは
半ば私に覆い被さるようになって
「もしもーし、萌ー?」
私の腰に
熱くて固い感触
お兄ちゃん自身が
押し当てられている
すごい
こんなに大きくて
固い
私は汗ばむ手で
受話器を強く握り締めた。
「言えば‥‥?」
耳元でお兄ちゃんが
囁いた。
「俺に犯されるって、助けてって、言えば‥‥?」