禁断兄妹
第4章 犯されるって、言えば‥‥?
熱い息を吐きながらお兄ちゃんが唇を離すと
私の唇との間に
つうっと糸がひいた。
淫らに下唇を舐めて
熱っぽい目で私を見下ろす切れ長の瞳
私は肩で息をしながら
ぼんやりと見上げた。
「この先、萌が誰とキスしても、誰とセックスしても、俺を思い出すように‥‥萌の体に、俺を刻み込むから‥‥」
刻み込む
その言葉に
下半身が無意識にじんと反応する。
「覚悟、して‥‥」
獲物を狙うように
目を細めて私を見るお兄ちゃん
私の喉が
ごくん、と鳴った。
覚悟
そんなこと
できる訳が