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禁断兄妹

第40章 二人の守護者


時間はなかなか過ぎてくれない。

仕事の人達との食事が終わったら電話すると言っていた柊
まだ六時
終わるのは早くても十時くらいだと言っていた。
電話したいけれどお仕事の邪魔はできない。

服を着替える気にも
ご飯を食べる気にもなれなくて

いつもは見ないお笑い番組
ボリュームをあげてその賑やかな声にしがみつきながら
ブランケットにくるまって
じっと時が過ぎるのを待った。

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