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禁断兄妹

第40章 二人の守護者


私は
お父さんの具合が良くないことと
お母さんが今日も病院に泊まるから帰って来ないことを話した。

普通に話したいのに
気持ちが不安定になって泣き出しそうになってしまう。


「だから、なんだか怖くて、寂しくて‥‥リビングでテレビ見てたの‥‥」


柊は黙って聞いている。

駅にいるんだろう
アナウンスや発車の電子音が聞こえる。


「なあ、萌‥‥三十分、いや二十分だけ、待ってて」


「えっ‥‥?」


「今から行く」

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