
禁断兄妹
第41章 優しくしたいけど‥‥無理かも知れない~バスルームで~
私の膝の下辺りにかけられる
温かなシャワーのお湯
「熱くない‥‥?」
「うん‥‥」
私の両足を伝い落ちるお湯が床を流れて
柊のジーンズを濡らしていく。
「服、濡れちゃう‥‥」
「もう濡れてるから、構わないよ」
シャワーヘッドは
身体に慣らすように少しづつ上へと移動していく。
固く閉じていた両足
膝の上の隙間にシャワーのお湯と共に
柊の手が差し入れられた。
「‥‥っ」
身体が勝手に反応してびくんと震える。
「手、俺の肩に置いて‥‥?」
さっきよりも熱を帯びた柊の声
私だけ裸なのに
こんなに明るいのに
でも
それでもいいって言ったのは
私
緊張で固くなる身体
ぎくしゃくとしてしまいながら
私は身体を覆っていた両手を離して
柊の広い両肩に置いた。
「いい子だ‥‥綺麗だよ」
こんなに近くで
そんな瞳で見つめられたら
だめ
言葉にならない
