禁断兄妹
第42章 優しくしたいけど‥‥無理かも知れない~ベッドの上で①~
ドアが開いたままの柊の部屋
私が帰宅した時につけた明かりが煌々とついている。
中へ入った柊は足でドアを閉めると
器用に片手を伸ばして鍵をかけた。
そのカチリという音に
少しだけ不安が消える。
柊は私を横抱きにしたままベッドに腰掛けると
胸に伏せている私の顎に指をかけた。
優しく上向かされて
柊の綺麗な瞳にぶつかる。
吸い込まれそう
そう思っている内に
唇が重なった。
求められて差し出した舌
柊のそれと柔らかに絡み合っては甘く吸い上げられて
気が遠くなる。
角度を変えては繰り返される深い口づけ
そして柊の右手に胸を揉みしだかれて
敏感さを増した頂きをすり潰すように責められて
重なった唇の中
私の喘ぎ声がくぐもる。
溢れた唾液が喉を伝い
胸の谷間を滑り落ちていく。
芯がなくなるほど溶けていく身体
柊の首に回していた両手が
力を失ってばらりとほどけた。