禁断兄妹
第42章 優しくしたいけど‥‥無理かも知れない~ベッドの上で①~
朦朧とする意識の中
ふわりと身体が浮き上がる感覚に目を開けると
私は仰向けになって部屋の天井を見上げていた。
その天井の明かりが
少しずつ落とされていく。
肩で息をしながらぼんやり首を回すと
照明のリモコンから手を離してベッドに戻ってくる柊が見えた。
もうジーンズも何も身につけていない
私は慌てて逆の方向に顔を倒した。
「待って‥‥明るすぎる‥‥」
「昨日と同じだよ」
柊は私の足の方から静かにベッドに登る。
「嘘‥‥もう一つ、落として‥‥」
私の言葉には答えずに
柊はゆっくりと左手を私へと伸ばした。
柔らかく掴まれた右足首
溶け落ちて力の入らないその足を持ち上げられながら横に開かれて
ふくらはぎの内側に柊の唇が押し当てられる。
「っ‥‥」
びくん、と身体を跳ね上げた私を
半分伏せた熱っぽい瞳で見下ろしてる柊
形のいい唇の間から現れた赤い舌
目を合わせながらねっとりと肌を舐め上げられて
ぞくりと身体中が粟立って
足先がわななく。
「あん‥‥柊‥‥っ‥‥」
私の足を掴んだまま瞳を細めて
舌なめずりするように私を見下ろしてる柊
「‥‥ここには俺とお前しかいない‥‥俺を感じて、思いきり乱れろよ」
柊は熱い息を吐きながら囁くと
顔の高さまで上げた二本の指を
バスルームでそうしたように私を見つめたまま淫らに舐め上げた。
その仕草に身体が震えて
両足の奥が痛いほど疼く。
「いくよ‥‥」
「‥‥あ、しゅ‥‥うっ‥‥」
水音を立てて
私の中へその指先が差し込まれた。