禁断兄妹
第43章 優しくしたいけど‥‥無理かも知れない~ベッドの上で②~
「挿入れようか‥‥」
コンドームが入っているヘッドボードの引き出しに手を伸ばそうと身体を起こすと
何故か萌も息を切らしながら
ゆらりと身体を起こした。
閉じた両足を横に倒して
絶頂の余韻に潤む瞳を俺に向ける。
汗と蜜に濡れた身体
薔薇色の頬
「人魚姫みたいだな‥‥」
微笑みかけると
萌は恥ずかしそうに俯いた。
そして俯いたまま
手を前につくようにして
俺の方へ静かに身体を乗り出してきた。
「‥‥萌?」
俺の呼び掛けには答えずに萌は僅かに顔を傾けると
目を伏せて
俺の左胸に薄く開いたままの唇を押し当てた。