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禁断兄妹

第46章 優しくしたいけど、無理かも知れない~ベッドの上で④~


「‥‥しなきゃダメ」


俺は苦笑いして視線を外した。

俺と同じように身体を起こした萌に背中を向けると
無言でコンドームを着けた。


「‥‥あの時は、ソファで、それがなくても柊はしようとした‥‥本当はなくても、出来るんでしょ‥‥?」


あの時
中で出したりしないから
そう言って俺は挿入れようとした。
萌は頷いた。


「あの時は、ね‥‥萌が頷いてくれたこと、忘れたことなかったよ‥‥」


「どうして今はダメなの‥‥?私は―――」


「愛してるからね、ダメなんだよ」


「‥‥」


「あの日より、ずっと萌を愛してるから。着けずにすることは、この先もない‥‥」


「‥‥」


着け終えて向き直ると
萌は俯いていた。

その熱い頬を撫でて上向けると
そっと唇を重ねた。


「俺達は、そういう関係だ‥‥それでも、俺と、この先もずっと、愛し合ってくれる‥‥?」


切なく揺れる瞳に問いかけた。


「‥‥うん‥‥うん‥‥っ」


何度も頷く萌

愛おしい

涙を堪えているような震える唇へ
再び口づける。

柔らかく
深く

互いの舌を求めて
角度を変えては何度も繰り返すうちに
俺の息も萌の息も
荒く湿度を増していく。


「‥‥着けてたって、死ぬほど気持ちいいって、思わせてあげるよ‥‥」


俺は更に深く口づけながら
萌を静かに押し倒していった。

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