禁断兄妹
第46章 優しくしたいけど、無理かも知れない~ベッドの上で④~
深く重ねた唇の中
小さな上顎に張り付かせた舌を
ゆっくりと前後に動かして擦りあげると
萌は鼻の奥に甘苦しい鳴き声を響かせて身をよじる。
角度を変えては
上顎から歯列
くまなく愛撫するように舌先でなぞっていくと
俺の胸に触れている両手は
押し止めるように
すがりつくように
感じるままに揺れ動いて俺の心まで揺らす。
悩ましい吐息を口の端から溢れさせながら
しっとりと汗ばんでいく萌の身体
外側に四肢をついている俺の下で
閉じている両足がすり合わされるようにじりじりっと動くのが見えて
俺の身体の奥に燃える火が爆ぜて火の粉を撒き散らす。
静かに舌を引くと
銀色の光が二つの唇を繋いだ。
「‥‥欲しい‥‥?」