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禁断兄妹

第47章 優しくしたいけど、無理かも知れない~ベッドの上で⑤~


無意識に何度も呼吸を止めていたせいで
息が苦しくてすぐには声が出てこない。

私は首を振りながら重たい頭を上げて
すぐ横にある柊の顔と
鼻先が触れるほど近く向き合った。

前髪の間から覗く
強い光を放つ瞳

艶かしく開かれた唇から漏れる息は
私と同じくらい速くて
熱くて

背中いっぱいに感じる
汗に濡れた胸の鼓動と重なって
全身が柊の炎に包まれているよう。


「やめないで‥‥」

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