
禁断兄妹
第47章 優しくしたいけど、無理かも知れない~ベッドの上で⑤~
考えるより先に口をついた言葉に
私の中の柊が小さく跳ね上がって
その感覚に私の身体も震える。
「きつくても、いいの‥‥やめないで‥‥」
狂おしく細められた柊の瞳
陽炎が見えるような熱い視線
見つめ返しているだけで
身体の奥が痛いほどに疼く。
「きつくなんて、しないよ‥‥」
耳元に寄せられた微笑みの形の唇
私の中の柊が
再び奥へと動きだす。
「‥‥っ‥‥」
「死ぬほど気持ちいいって思わせるって、言ったろ‥‥一緒に感じて、一緒に気持ち良くなろう‥‥?」
注ぎ込まれる吐息混じりの優しい声に
身体中
奥深くから爪の先まで
じん、と
甘い痺れにも似たときめきが広がる。
「それが愛し合うって、ことだよ‥‥」
