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禁断兄妹

第47章 優しくしたいけど、無理かも知れない~ベッドの上で⑤~


絶頂の余韻がまだ残る身体は
まるで底に穴の空いた小舟

瞬く間に浸され
満たされて

目も眩むような快楽の海へ
揺らめきながら沈み始める。


「‥‥柊‥‥一緒、に‥‥っ」


身体の奥から
あの熱いものが再び沸き上がるのを感じて
私は繋いだ両手に力をこめた。


「ああ‥‥一緒に、萌‥‥」


強く握り返してくれる柊

白く霞む視界

声が
微笑んでいる。

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