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禁断兄妹

第58章 嵐の夜


息が止まるほどの驚きに身体が凍りつく。

暗闇を震わせた音の余韻が消えた頃
もう一度鳴らされたチャイム
身動きもできず
全神経がドアの向こうに集中する。


「嬢‥‥俺です」


修斗の押し殺した声が聞こえた。

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