テキストサイズ

「お嬢様。」

第8章 ふしぎ

その日、あたしは駄目な女だった。

定食屋をでてすぐに

車に乗り込むと彼は優しくキスをした。

あたしは目を閉じて対応した。

嫌じゃなかった。

ただ、忘れたかった。

消えてほしかった。

龍太郎さんを好きな自分も

いなくなってほしかった。

蓮さんでいっぱいになりたい.......

自己暗示。

そうすれば、楽になれるって。

蓮さんならあたしを楽に

してくれるって。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ