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「お嬢様。」

第9章 かぎ

そのまま出かけると

違和感もなくあたしと蓮さんは

手を繋いでた。

雑貨屋さん、服屋さん、

蓮さんのすきなおしゃれなカフェ。

と、携帯が邪魔をする。

「もしもし、できたか?

そしたら、エレナカフェまできて」

電話をきると

少し嬉しそうに彼は笑った。

「小10分くらい、

カフェでゆっくりしよっか」

といってる間にスーツをきた

女の人が蓮さんとあたしの前で

お辞儀をして

白い封筒を彼に渡した。

「うちの秘書の高杉。」

「井川お嬢様、お初お目にかかります」

また深々と会釈をする。

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