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「お嬢様。」

第14章 あきのはじまり

よかった。

「花蓮、あんたは......大丈夫なの?」

あたしのなかから、

龍太郎は消した。

......つもりでいた、けど

「怖いよ、しーちゃん......」

気が動転してたから

彼の言ってることに耳を傾けることが

一切出来なかった。

でも、もしあれが、

なにか理由が、言い訳が、

あったとしたら?と思うと

蓮の顔が浮かんで

あたしはあがく。

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