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「お嬢様。」

第2章 はじまり

それから少しして

蓮さんの後ろから

" 社長 "と言う声がかかると

ごめんね、という優しい断りを

ちゃんといれてから

すぐに電話を切った。

数分経って苦手といったメールで

" なんでも話したいときは電話して "

とはいってきた。

絵文字も濁点もない。

ほんとは不器用なひとなのかな?

と、

思ってると

優ちゃんから電話。

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