テキストサイズ

「お嬢様。」

第14章 あきのはじまり

休み時間になると

廊下がきゃーきゃーと

ざわめきはじめる。

懐かしい感覚がする。

「姫」

そう、彼があたしを

初めて読んだときの愛称だった。

花蓮、じゃなくなってることに

違和感を感じる。

振り向くと彼は切なそうな顔を

あたしにむけて居た。

........無言で龍太郎さんに

ついてゆく。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ