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「お嬢様。」

第2章 はじまり

「あ、.......おはようございます」

「赤西先輩、どーも!」

優ちゃんはしっかり頭をさげる。

「幼馴染くん、お迎え?」

やさしいね、と微笑む龍太郎さん。

「同じマンションなんですね」

「俺は33階なんだ」

それって最上階ですけど。

確か32.31階は

25階以上のひとが使える

ラウンジとかプールやジムがあるって

白石さんがいってたもんな。

エレベーターをおりると、

「じゃ、姫。またお昼に。」

ぺこりと綺麗におじぎをされて

龍太郎さんはそそくさと

学校にむかった。

「え、なに?ひる?」

「ん.......一緒にランチするの」

もちろん

このとき優ちゃんが

ショックをうけてたことに

あたしは気づいてない。

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