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「お嬢様。」

第3章 さよなら

赤いルージュに

赤っぽいピンクのチーク

少し濃いめの目元にして

髪の毛は軽く巻く。

ジーンズに

少しフリルのついたシャツに

細めのベルト。

あたしはかぎをしめて、

エレベーターにのり降りると

「よ」

龍太郎さん.......//

「ほんと綺麗だな。うっとりするよ姫」

耳元をやさしく撫でられる。

「っ//」

「工藤司といるとき、なにかあったら

すぐに連絡くれ。な?」

と龍太郎さんは言うと

頬をさわって、

エレベーターにすっと乗った。

きのうも、気をつけろ、と言われたけど

工藤司さんがそんなに

あぶないひとなの?

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