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「お嬢様。」

第3章 さよなら

イタリアンの店を

用意してくれたみたいで

あたしはそこに連れられた。

「お洒落.......」

「お嬢様はどんな店が好きか

わかんなくてね。

気に入らなかったらごめん。」

意外と気を使ってくれてたんだ。

「司っ.......」

細い綺麗な腕が

工藤司のからだに巻きつく。

「だれよーこのおんなぁー」

酔っ払ってるみたい。

「美登里やめろよ。」

不機嫌そうに払い除ける。

「きのうもあたしと寝てたのに

まぁたあたらしい女と.......」

「美登里っ!」

丁度タイミングよく電話だ。

" 安西蓮 "

あたしは失礼します、とだけ言うと

席を立った。

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